高校時代を海外で過ごした女優の前田愛さんにインタビュー <後編>
高校時代に留学したからこそ、語学力が身についた

クリスマスのホームパーティーで
「モミの木は自分たちで調達!」 |
数学、社会、化学、生物、音楽、体育……。現地での授業は、日本の高校とほとんど変わらない。
「数学は日本のほうが進んでいたんですけど、やっぱり英語がたいへんでした。授業前に5分ほどリーディングをして、そのサマリー(要約)をださなくてはいけないんですが、量が多くて最後まで読みきれない。途中までの内容しか書けないんです。くやしくて、『ファーストクラス』という一番低いレベルの教材を買って勉強しました」
学校から出される宿題も多く、ブラザーやシスターとディナーテーブルを囲んで、無我夢中で宿題を終わらせていたという。
「今振り返ると、高校生で留学して本当によかったと思います。若すぎず、大人でもない。新しい環境に対する適応力もあるし、何でも覚えようとする吸収力が強かったんじゃないかな。もし大学で留学していたら、あのときほど語学力はつかなかったと思います。」
世界のことをもっと知りたい。次はフランス語に挑戦
帰国後、高校3年生に進級した前田さん。帰国してからも英語力をさらに高めるために、英語で講義を行っている大学への進学を希望した。そして2002年、青山学院大学国際政治経済学部に入学。仕事と両立しながら勉学にいそしんだ。
「国際政治経済学部を選んだのは、世界のことをもっと知りたいと思ったから。留学する前は、自分の世界の尺度が本当にせまかった。知らないことがたくさんあることさえも、知らなかったんです。留学してからは、『ほかの国では今、どんなことが起きているんだろう』、『今、世界に必要なものはなんだろう』と考えるようになりました」
そして現在。女優業に専念しながらも、前田さんにはさらなる夢がある。
「フランス映画も好きだから、フランス語を習得して英語と同じように字幕なして観たいな。大学ではフランス語を選択していたんですけど、むずかしくてまだまだ話せません。でも、その夢を必ず叶えたいと思っています。興味があることは、『いつかやる』ではなく、『絶対にやる』という強い思いが大切ですよね。そしてチャンスが来たら、すぐに行動に移すこと。留学前は何かと不安に思うことも多いけれど、行けばどうにかなるものです。自分から前向きに動くことで、状況はよい方向に転がり始めます。自然と道筋が見えてくるから、どんなときも積極性を忘れないで!」